心地よい暮らしの研究家|さにー

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フェアトレードの普及と市場規模の広がり

フェアトレードとは、直訳すると公平、公正な貿易となります。
商品を適正な価格で継続して買い取り、対等に取引し続けることで、生産者の労働条件や生活の向上を支援する仕組みです。
生産者が人間らしい暮らしを取り戻して、有機栽培により地球環境も守ることができます。
さて、日本でのフェアトレードの広がりはどうなのでしょう

国内でフェアトレードの普及や啓蒙活動を行うフェアトレード・ラベル・ジャパンの報告では、2022年のフェアトレード認証製品の推計市場規模が前年の2021年より24%増加、約195億円にまで伸びたとのこと。過去10年の伸び率と比較しても最大に拡大したと発表しました。

※認証基準に従い、フェアトレード認証製品販売事業者から報告された販売数値をもとに認証機関フェアトレード・ラベル・ジャパンが集計しグラフ作成
出所:Annual Report 2020, Max Havelaar Foundation (Switzerland)、Annual Report and Effectiveness Report 2020/2021, Fairtrade Germany


しかし、世界と比べるとまだまだ日本の市場規模との差は大きく、2021年のデータですと、ドイツは2727億円、日本は158億円、約17分の1。そして、一人当たりの年間購入額が最も大きかったスイスと比較すると、スイスは12765円、日本は126円、なんと…約100分の1です。

 

欧米諸国の市場規模が大きい背景には、消費者の環境問題や社会課題に対する意識の高さや、フェアトレードの認知の高さがあります。いい方を変えると日本はまだまだ十分伸びしろがあり、広めていける余地があるということになります。

「買い物は投票」といわれます。
買い物へ行くとき、ちょっと意識することが持続可能な未来につながるアクションになります。
フェアトレードを通して世界のどこかの誰かとつながり、しあわせを分かちあえるといいですね。