寒さが増して氷点下の朝が始まりました
そして、北アルプスが最もうつくしい季節
空の青と山の白
さわやかなコントラストです
長い冬の始まりですが、この景色、楽しみでもあります
冬やさいたっぷりのカレーはじまりました
根菜をじんわり煮込んでお味噌をすこし入れています
スパイスと発酵食がよい相性
サラダには紅芯大根、お総菜はにんじん
冬やさいがおいしい季節です
このごろはお客さまのお帰りに、よいお年を~ってごあいさつ
あぁ…師走です
フェアトレードとは、直訳すると公平、公正な貿易となります。
商品を適正な価格で継続して買い取り、対等に取引し続けることで、生産者の労働条件や生活の向上を支援する仕組みです。
生産者が人間らしい暮らしを取り戻して、有機栽培により地球環境も守ることができます。
さて、日本でのフェアトレードの広がりはどうなのでしょう
国内でフェアトレードの普及や啓蒙活動を行うフェアトレード・ラベル・ジャパンの報告では、2022年のフェアトレード認証製品の推計市場規模が前年の2021年より24%増加、約195億円にまで伸びたとのこと。過去10年の伸び率と比較しても最大に拡大したと発表しました。
※認証基準に従い、フェアトレード認証製品販売事業者から報告された販売数値をもとに認証機関フェアトレード・ラベル・ジャパンが集計しグラフ作成
出所:Annual Report 2020, Max Havelaar Foundation (Switzerland)、Annual Report and Effectiveness Report 2020/2021, Fairtrade Germany
しかし、世界と比べるとまだまだ日本の市場規模との差は大きく、2021年のデータですと、ドイツは2727億円、日本は158億円、約17分の1。そして、一人当たりの年間購入額が最も大きかったスイスと比較すると、スイスは12765円、日本は126円、なんと…約100分の1です。
欧米諸国の市場規模が大きい背景には、消費者の環境問題や社会課題に対する意識の高さや、フェアトレードの認知の高さがあります。いい方を変えると日本はまだまだ十分伸びしろがあり、広めていける余地があるということになります。
「買い物は投票」といわれます。
買い物へ行くとき、ちょっと意識することが持続可能な未来につながるアクションになります。
フェアトレードを通して世界のどこかの誰かとつながり、しあわせを分かちあえるといいですね。
若い世代への浸透、スピード感がありますね
探求の授業でフェアトレードについて調べている高校生がインタビューに来られました
今は社会や英語の授業でもフェアトレードについて触れるそうで、生徒たち130名にアンケート取れば、フェアトレードという言葉はみんなが知っているとのこと、認知度100%です
ちなみに日本での認知度は30%台、ひと昔前よりはアップしました。今はもう少し上がってるかも。イギリスは80%近く、日常なのですね。
こだま食堂を6年やっていて、中学生、高校生、大学生からのインタビューがいくつもありました。その度に未来への希望が膨らみます。
大人たち、どうする?
ここがカギなのだと思います。
できる限り安いものを買うのがよいとする消費文化を変えることはなかなかです。
でも、わが家ではコーヒーだけはフェアトレードにしてみよう!というのはスモールステップになるのではないでしょうか。
大量生産が行われている裏側では、立場の弱い生産者たち、その子どもたちまでも、健康被害を含め劣悪な環境に立たされている事実があります。
不当な低価格での取引、低賃金のために子どもたちも働かざるを得ず、教育を受けられないのでほかの仕事に就くこともできません。
企業が巨額の利益を得る一方で生産者は貧困から抜け出せずにいます。
どうしてこんなに安く買えるのか。消費者であるわたしたちは考える必要があります。
日常の買い物で、図らずも途上国の弱い立場の人の暮らしを犠牲にしていること
そして企業に対しては安いものを提供することが当たり前と思っていること
わたしたち消費者が悪循環を生んでいることに気がつくことがとても大切です。
そこで、フェアトレードです。
次回はフェアトレードについてお伝えしますね
私たちは買い物をするとき、つい安くていいもの、形がよくてきれいなものを求めがちです。
そのとき、生産者の暮らし、栽培されている土地、製造過程などを思い浮かべることはほとんどないかと思います。
実は、そこでの貧困や飢餓は、わたしたちの普段の買い物と密接につながっています。
日常のものを見渡すと世界とつながっていることがわかります。
例えば、コーヒー、紅茶、チョコレート、バナナ、スパイス、また衣類など
大量生産され大量消費されるものは途上国からの製品が多いです。
そういった原料の農産物などは広大な土地に大量に生産され、生産性を上げるために「過剰な農薬」も使用されています。
次回は大量生産の裏側をお伝えしますね